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bloodthirsty butchers [tour 05 banging the drum]@渋谷クアトロ (2005/06/23)


二年ぶりのbloodthirsty butchersのライヴである。
新作の「banging the drum」が期待以上の出来だったのでわくわくします。
開演前にクアトロに着くと七割くらい埋まっていました。
会場ではDURAN DURANが流れていた。
ちょうど"The Reflex"のワンヤンヤン♪までいかないくらいでメンバー登場。

メンバーが登場すると歓声が。
あ〜この声聞いたことある。
でも普段のライヴでは聞いたことないなぁ、なんだろぅ。

あ!!

あれだ、HEY!HEY!HEY!だよ。
あの番組の客の声がする。
盛り上がってるわ。

と、曲が始まる。
ブッチャーズのライブは基本的にギターの音が馬鹿でかい。
それが二本もいると正直何をやってるかわからん。
二年前のライブでも思ったけど、もっとバランスを重視して欲しいです。

やけに盛り上がってるけど私には緊張感が物足りない。
あの下北沢シェルターでやったようなヒリヒリした緊張感がない。
音がよく聞き取れないからCDの方がよかったなぁと思ってしまった。
でも"サンザン"はよかった。
やはりこれからの方向性の指針となる曲です。

馴染んだ曲があったせいかアンコールはよかった。
"ファウスト"は四人バージョンが実によい。
客がぴょんこぴょんこ跳びはねている。
なんか売れてるバンドっぽい(笑
"プールサイド"でライヴ終了。

私にとってはやはり物足りなさが残ったライヴでした。
2001/10/20の"R-3 #yamane Tour 01"@新宿 LIQUIDROOM
がbloodthirsty butchersの最高到達点であったと思ってます。
張りつめた緊張感と音の良さ、そしてなによりも愛情を持ったお客さんがいた!

あれを越えることは出来ないのでしょうか。
もう20回近く彼らのライヴを見てますが昔を偲んでいる私はすっかりオヤジ化してしまったのか!?

変わってしまったのはブッチャーズなのか、私なのか・・・

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum
田渕ひさ子 HISAKO TABUCHI: guitar
| bloodthirsty butchers | 00:56 | comments(2) | trackbacks(0) |

bloodthirsty butchers vs +/-{PLUS/MINUS} (2005)



ブッチャーズと一緒に日本ツアーを行った+/-{PLUS/MINUS}とのスプリットです。
互いのバンドの曲をカバーしあうユニークな構成になってます。

名前は知ってましたが真面目に音源を聞いたことがないのが
+/-{PLUS/MINUS} です。
ネットで軽く視聴した限りではあまり私の琴線に触れませんでした。
そして今回のスプリットを聞き込むと結構いいもんだなと。

でも"JACK NICOLSON"は原曲とあまりにかけ離れていて、
しかも曲が短くてさっぱりわかりません。

ブッチャーズは相変わらずのテンションで突っ走る。
原曲を知らないのでコメントは出来ませんが、
きっとサンプラーがピコピコ言ってる曲が原曲なのかなぁ。
ごめんなさい。機会があれば聞いてみます。

"ゴキゲンイカガ"はカタコトニホンゴがおもしろい。
サンプラーとひねくれたサウンドがPOPさと相まってGOOD。

"Walking Up Hard To Do"
田淵のボーカルが伸びやかに広がる。
あ〜、こんなバンドやりたい。

しかし全然タイプが違うバンド同士のスプリットでどうなんだろ。
一曲一曲聞くとおもしろいけど、トータルで聞くと
なんか違うよなぁって思ってしまう。難しいね。

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum

+/-{PLUS/MINUS} ;
james baluyut : vox, guitar, keyboard
patrick ramos : vox, guitar, keyboard
chris deaner : drums, sampler
| bloodthirsty butchers | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0) |

bloodthirsty butchers - I’m standing nowhere (1993)



このアルバムは1曲目"おまえが大嫌いだ"
これのためにある。

しょっぱなから"おまえが大嫌いだ"。
って凄い。

今の時代、嫌いな奴の前でこんなことを言う人はいない。
逆にすごくすっきり、ライブで一緒に叫ぼうぜ"おまえが大嫌いだ"
ってな。

でも他のみんなも、バンドもそういってるのは
実は俺自身に言ってるんじゃないか。

"おまえが大嫌いだ"といっている俺は
みんなから"大嫌いだ"と言われている。

ああ、"大嫌い"だよ。

・・

・・・

・・・・・

・・・・・・・・

CDのクレジットに
with seiki on between track 3&4

って書いてあるけど、これってNAHTのseikiのことかな。
ギターがぎゅわわーわんとなってるとこ。

ちなみに1stアルバムのbloodthirsty butchersは現在廃盤です。
再発もされていない幻のアルバムで私も聞いたことありません。
1990年発売・・・

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum
| bloodthirsty butchers | 22:49 | comments(2) | trackbacks(0) |

bloodthirsty butchers - Lukewarm Wind (1994)



このアルバムを聴くとブッチャーズがkokoronoで
どれだけ大きな飛躍を果たしたかというのが如実にわかる。
荒削りでシャウトするボーカル。
テンポが早く歪んだギター。

"なんだかかなしい"
シャウトで声が掠れて消えそうなボーカルが
今になって聞くと逆に新鮮だ。
ラストのギターソロが痺れる。

"トゥデイ"
間奏部分がちょっとDizzy Mizz Lizzyぽい。
逆か、Dizzy Mizz Lizzyがこの曲っぽいのか。

"イフ"
この曲はもろにkiwirollだ。
次に紹介しようと思っているkiwiroll。

"プレッシャー"
これはCOWPERSだ。

全体的にはアメリカンハードコアのスタイルだが、
様々なバンドに影響を与えたであろう足跡が今になって見えてくる。
その足跡はあまりにも大きい。

そしてこの大きな足跡を残して遙か彼方へとそびえ立つ
kokoronoという怪物アルバムを次に残すのである。

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum
| bloodthirsty butchers | 23:12 | comments(0) | trackbacks(0) |

bloodthirsty butchers - kokorono (1996)



今のところbutchersの最高傑作と私が勝手に思っているアルバムが
このkokoronoというアルバムだ。

タイトルが夏目漱石のこころから取られていたり、
曲のタイトルが2月〜12月となっていたり、
そんなことはどうでもいいです。

本人たちが「どうやってこのアルバムを創ったかわからない」
と言ってのけるほどこのアルバムはバンドマジックに溢れている。

一曲一曲解説していくととんでもない量になりそうなんで
ここでは2曲取り上げます。

一番わかりやすい曲は"10月"
イントロの疾走感渦巻くギターで鳥肌が立てば大丈夫。
他の曲も後から気に入るはずだ。

9分もある"7月"がこのアルバムのハイライト。
6分過ぎからの怒濤の展開に頭がやられる。
ほとばしるギター、熱くたたきつけるドラム、
うねりを上げるベース、全身からスーっと何か突き抜ける。
こんなバンドやったらやめられない。

"1月"がないじゃないか!聞きたいよ!
とお嘆きの方はこちらのコンピレーションに収録されています。
たしか2000年にも再発されたようなのでまだ売ってるかもしれません。
CD屋で見つけたらラッキーです。

なかなかライブではkokoronoから曲をやってくれません。
次のライブでは是非とも聞いてみたいものです。
(勝手だな、俺。その前にチケット取らなくては)

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum
| bloodthirsty butchers | 21:25 | comments(3) | trackbacks(0) |

bloodthirsty butchers - 未完成 (1999)



ジャケットはジミー大西。
この混沌としたジャケットが未完成というタイトルと合っている。

スピードのある曲がなく、じっくり聞かせるタイプのアルバムですが
yamaneとは違いマントルから成層圏まで届きそうな深みが感じられます。
それは歌詞だったり、意図的に音数を減らしたサウンドだったり、
下手くそなボーカルだったりするんだけど、聞いているうちに涙が出てくるんだよ。

99年に聞いたときはそれほどいいもんだとは思わなかった。
ミドルテンポで長い曲ばかり、退屈だなと。
しかしあれから5年以上が経過した今、もろにくるわ。
切なさ、空虚、やるせなさ、みじめさ、
そういった負の感情が昇華されて美しいメロディに乗せて羽ばたく。

そういった気持ちを味わったことがある人ならば
このアルバムの暖かさがきっと伝わってくるはずだ。

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum
| bloodthirsty butchers | 22:25 | comments(2) | trackbacks(1) |

bloodthirsty butchers - yamane (2001)



荒野ニオケルbloodthirsty butchersから比べると勢いが全然ないアルバム。
静のアルバムと言っていいだろう。静かに燃え上がる炎がしっかりと感じられる。
"-100%"、"燃える、想い"がこのアルバムのキーとなる曲目だ。
"-100%"は前年の富士ロックのライブで「今までで一番いい曲が出来た」
と吉村が豪語していた曲。個人的にはそれほど好きではないのだが
この曲にかける熱い思いは伝わった。

唯一激しいと想われた"no future"もボコーダーでボーカルが処理されて
おとなしい曲へと変わってしまった。
"nagisanite"のシングルでは荒々しいサウンドであったのがアルバムに馴染ませるために処理をしたと思います。
ライブではもちろん激しいバージョンでやってます。

あんまりパッとしない作品ですが、聞けば聞くほど味が出てくる作品ではないでしょうか。

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum
| bloodthirsty butchers | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) |

bloodthirsty butchers - 荒野ニオケルbloodthirsty butchers (2003)



buthcersの歴史の中で唯一の汚点はこのアルバムがCCCDになってしまったことだ。
当時はCCCDの嵐が吹き荒れ、所属レコード会社の東芝EMIは全部のCDをCCCDにしてしまった。
(ここでCCCDが何のことかわからない人はこちらを参照してください)
看板アーティストの宇多田ヒカルが反対を表明して
特例で彼女の音源は普通のCDとして販売されました。

本当にもったいないことだ。
これほどまでにエモーショナルなエネルギーが溢れているのに
CDではないためにその迫力が損なわれること、
CCCDだから購入を回避した人がいること、
実に残念だ。

1曲目の"(方位)"を聞けばその衝撃度がわかる。
高密度に圧縮された空気が逃げ場を求めてのた打ち回っている。
どこへ向かえばいいのだろうか俺達は。
butchersはその方角を示してくれた。

特筆すべきはやはり、射守矢のベース。
以前からそうだったがこのギターのようにコードやアルペジオやメロディを奏でる
ベースラインを表現できるベーシストは日本には見当たらない。

"悲しみをぶっとばせ"はNumber Girlのアヒトイナザワがゲスト参加。
エレクトリックドラムをバキバキ叩きまくり。
インストナンバーですがこの曲の緊張感と疾走感は鬼気迫るものがあり、
耳を澄ますと鳥肌がぞわぞわっとたつほどの素晴らしい内容。
今後buthcersに参加する田淵と吉村との怒涛のギターセッションが素晴らしい。
いや、セッションなんてもんじゃない。
真剣による一騎打ちのような崇高さが伝わってくる。

歴史に残るほどの名作であるのに、
CCCDであるからという理由で闇の中に埋もれてしまいそうな気がしてならない。

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum

guest
Hisako Tabuchi : guitar, flute(M-5)
Ahito Inazawa : electric drums(M-5)
Shutoku Mukai : chorus(M-8)
| bloodthirsty butchers | 21:04 | comments(0) | trackbacks(0) |

bloodthirsty butchers - birdy (2004)



こうして最新作を聞いてから過去に遡るってことはやったことないです。
変則的ではありますが、おもしろそうなのでやってみます。

最新作のbanging the drumを聞いてしまうとこのアルバムは霞んでしまう。
元Number Girlの田淵がギターで加入してから最初のアルバムだ。
banging the drumでは田淵のギターもコーラスも歌も冴え渡っていた。
しかし、birdyではまだうまく馴染めない感が否めない。

唯一すげぇと断言できるのが"Jack Nicolson"だ。
疾走感が溢れ、荒野を走り抜けていく様なサウンドは本当に気持ちが良い。
これ一曲を聴くためにアルバムが存在しているといっても過言ではない。
どんなときでもこういった曲をかけるのがbutchersの強みだ。

ラスト"荒野ニオケルbloodthirsty butchers"は
今までの流れを汲むミドルテンポの佳曲。
必ず泣かせるミドルロックバラードを持ってくるところが憎い。

最新作が出るときになって「これまでの最高傑作のbirdy」
と書いてあるサイトが続出。胡散臭い。本当にそう思ってるのか?

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum
田渕ひさ子 HISAKO TABUCHI: guitar
| bloodthirsty butchers | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0) |

bloodthirsty butchers - banging the drum (2005)



遂に出ました日本が誇るblootthirsty butchers
田淵ひさ子加入から2作目となる本作でまた一歩突き抜けた。
2本のギターの絡みとギターのようなフレーズを奏でるベースが
まるで3本のギターのように独特のバンドサウンドを表現しています。

一曲目はなんと全員ドラムを叩いている。
タイトルのbanging the drumからも想像つくように
ドラムに相当こだわっているのがよくわかります。
個人的にはスティーブライヒのDrummingが好き
あとBOREDOMSが一時期全員ドラムやってたなぁ。

田淵のギターフレーズも輝きを増しています。
高音で奏でられるギターは磨きがかかり涙を誘います。

"サンザン"は昨今のアメリカのインディーバンドを思い起こさせる
NEW WAVEとハードコアが一体化したようだ。
そこに独特のPOPさが加わってバンドマジックを発動させてます。

"ご機嫌いかが"は以前からのbutchersの流れを汲むミドルテンポの佳曲。

"YAMAHA-1"は田淵がボーカルを務める。
透明感のある伸びやかな声が気持ちいいです。
かつこの曲のギターソロも2本のギターが絡み合い、
高揚感を演出していて珠玉の出来。

どの曲もポジティブさがとアグレッシブさがビシビシと伝わってくる。
完全に田淵がバンドメンバーと馴染みさらに新しい扉を開けてくれた
バンドの歴史を語る上でも貴重なターニングポイントとなるアルバムになることでしょう。

bloodthirsty butchers ;
吉村秀樹 HIDEKI YOSHIMURA : vocal/guitar
射守矢雄 TAKESHI IMORIYA : bass
小松正宏 MASAHIRO KOMATSU : drum
田渕ひさ子 HISAKO TABUCHI: guitar

| bloodthirsty butchers | 00:34 | comments(2) | trackbacks(3) |
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