スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |

kiwiroll - その青写真 (2003)



1stアルバムをリリースした後ドラムが代わり
ライブを重ね、東京に引っ越してきて何枚かEPを発表。
それらのEPも素晴らしい作品です。
アルバム未収録作品でもクオリティが非常に高いのでお勧め。

やはり2ndでは疾走感が薄れ、バンドとしての成熟度が出てきた。
でも蝦名の等身大の姿は変わらない。

ポップさとアバンギャルドさの同居がキウイロールが
キウイロールである最大の特徴でしょう。

"紡いだカーテン"、"消し去った流星群"がメロディセンスが光る。
アルバムのタイトルトラックでもある"その青写真"は
かなりのアバンギャルドな仕上がり。
これをタイトルトラックにもってくるところが凄い。

一番どこを聞いて欲しいのか伝わってくる。
世の中なんてグチャグチャだ。
明日死んでしまえ。

kiwiroll ;
本間 健太郎:bass
小倉 一啓:guitar
瀬尾 健太:drums
蝦名 啓太:vocal
| kiwiroll | 22:11 | comments(1) | trackbacks(0) |

kiwiroll - squeeze (2000)



2000年くらいの日本のインディーズロックシーンを語る上で
欠かせないバンドを紹介します。
昨年惜しくも解散してしまったkiwiroll(キウイロール)です。

インディーズマガジンという雑誌が昔あり、
その雑誌には20バンドくらいの音源が入っており、
新人バンドを発掘するには絶好の雑誌でした。
その中で琴線に触れたのがこのkiwiroll。

感情の塊を絶叫だけではなく、幅広いスケールで展開。
作詞作曲を手がける蝦名の才能に圧倒される。
ライブを見ると良くわかるが本当に全力投球、魂のライブを行っている。
感情を込めすぎて途中で倒れたり、マイクを全身に絡めてしまったり、
客席にダイブではなくなだれ込んでいったり、孤高のバンドです。

メロディは美しくサウンドは激しく、アバンギャルド、ハードコア、
ポップセンス、テンポが遅くてもその激情はグチャグチャに溢れかえっている。

アルバムの冒頭を飾る"上の空"は
疾走感とポップセンスがうまく融合した名曲。
めまぐるしく変わる展開が俺を煽る。

"バカネジ"kiwirollを語る上では外せない超名曲。
アバンギャルドなイントロから一気に畳み掛けるマイナーコード。
サビにおけるバンドの一体感が胸を打つのは当然のこと。

"希望ゲージ半分"はまるであぶらだこのような
怒涛のアバンギャルドな展開。
でもしっかりサビを作るところが素晴らしい。
また「大嫌い」という絶叫が自分に向けられていることもよくわかる。

"心象"
ここまでBPMの遅い曲にやられるのはたまらない。
音は隙間だらけなのだが、その隙間から恐ろしいまでの
緊張感と情熱が激しくうねっている。
ただの新人バンドでは体現できない表現力を兼ね備えてしまっている。
ライブでもすさまじい緊張感に鳥肌がゾワゾワっっと立ち上った。
震えが来た。最高だ。ライブがあれば見に行ったさ。

蝦名という人間の全てをさらけ出したのがkiwirollというバンドだ。
彼の生き様、人生が確かに刻まれている。
ここまで一人の人間性を音に刻み込むことに成功したバンドがかつてあっただろうか。

kiwiroll ;
本間 健太郎:bass
小倉 一啓:guitar
瀬尾 健太:drums
蝦名 啓太:vocal
| kiwiroll | 23:37 | comments(3) | trackbacks(0) |
このページの先頭へ