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FRICTION - 軋轢 (1980)



リマスタリングされて今年発表された軋轢。
LIVE '79の数ヵ月後に録音、発表されたこのアルバムは今も
日本のロックシーンに多大な影響を与えている。

LIVE '79が圧倒的な熱量とカタルシスを
もたらしたのは言うまでもない。

RECKのベースが全然歪んでない。
ギターのボリュームが小さい。
そういった不満はあるでしょう。
それはLIVE '79にまかせましょう。

この軋轢ではそれらを感じることは少ないが、
音楽の斬新さ、実験精神がよくわかる。

このアルバムは時代を射抜いたクールさがある。
刀を居合い抜くような冷たいロック。
今の時代でも全く色あせない。
これがFRICTIONの普遍性なのか。

"I CAN TELL"なんかはLIVE '79
まったく違うアレンジで緊張感がすさまじい。

まいった。
圧倒的。

ぜひともLIVE '79と聞き比べてみてください。
交互に聞くとそのアレンジ、緊張感の違いが鮮明になります。

FRICTION ;
RECK : bass, vocal
TSUNEMATSU MASATOSHI : guitar
CHIKO HIGE : drums, sax
| FRICTION | 23:31 | comments(0) | trackbacks(2) |

FRICTION - '79 LIVE (2005)



26年前のライブ盤がリマスタリング。
1stアルバム「軋轢」が発表される4ヶ月前のライブだ。
「軋轢」が坂本龍一のプロデュースで最先端のサウンドとして発表されるが、ライナーノーツで触れられているようにRECKも自分たちの思うような音が録れないと嘆いていた。

それはスタジオでは客がいないってことだ。
フリクションは今までライブバンドでやってきたのに
大きなスタジオでライブの熱気もない。
そんなライブバンドではスタジオ録音でいいものが出来るはずがなかった。
(もちろん「軋轢」は1980年にそびえ立つ傑作だけど)

それにしてもなんて熱量をもったバンドなんだよ。
ギターとドラムのプレイに鳥肌立ちまくり。
RECKのボーカルも目をひんむきながら歌っているのがわかる。
35分があっという間。

この緊張感と焦燥感。
音楽の形態がどうであれ、この二つの要素を満たしているバンドは好きだ。
そこには時代性も超越してしまう普遍的な何かがある。

ヒリヒリとしたこの空気を果たして
どのくらいのバンドが持っているのか。

ボーナスDVD音声が出ない仕様なんですけど。
もったいないなぁ。やはり音がないとわからないよ。

ちなみにロック画報19号はフリクションの未発表ライブ音源が4曲入ってます。

FRICTION ;
RECK : vocal, bass
TSUNEMATSU MASATOSHI : guitar
CHIKO HIGE : drums
| FRICTION | 23:32 | comments(2) | trackbacks(2) |
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