現在の日本におけるサイケデリックバンドの代表ゆらゆら帝国の
New Albumである「Sweet Spot」がリリースされました。
POPで激しい曲はなりをひそめ、ドラムとベースが淡々と
演奏している中をギターが狂ったメロディを奏でます。
路線は
「ゆらゆら帝国のしびれ」に近いと思います。
70年代サイケデリックの深層を上手く汲み取って自分達なりに消化している。
コードはあまり使わず淡々と演奏をループさせている。
悪く言えば変化のない構成だが、ゆらゆら帝国でしか表現できない曲を淡々と
やっているので飽きない。いや、"発光体"、"ズックにロック"を期待している人には
きっと期待外れも甚だしいアルバムかもしれない。
"2005年世界旅行"
これぞサイケデリック!!
バスドラ、スネアがなく、ハイハットとスティックのみのドラム。
コードを弾かないディレイ、リバーブのかかったギター、
フュージョンのように動き回るベース、
このチルアウト音楽としては素晴らしすぎる名曲。
ヘッドフォンで聞くと完全にやられます。
危険です。ドラッグミュージック。
どこだってすぐいけるんだ、この空は続いているんだ
"ロボットでした"
ドラムとベースと歌だけでなんとかなってしまう、
でもサイケデリックな雰囲気はゆらゆら帝国であることをこれでもかと主張する。
"急所"
"発光体"を期待している人には「来た!」とガッツポーズ。
ギターの不協和音的なスケール奏法が延々と繰り返され
気持ち悪いというか、変態としかいいようのない曲になった。
この気持ち悪いスケールが今のゆらゆら帝国で必要なパーツ。
"はて人間は?"
ツインギターの絡み方がゆらゆら帝国サウンドにより一層の深みを与えている。
ライブでは一本になっちゃうのが残念な曲です。
"Sweet Spot"
ピアノが入っているゆらゆらバラード。
"ソフトに死んでいる"
聴いちゃだめです。
頭が狂います。
ロックを期待してはいけません。
サイケデリックですよ。
ゆらゆら帝国 ;
坂本慎太郎:vo, gu
亀川千代:ba
柴田一郎:dr
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