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cowpers - 揺ラシツヅケル (2000)



2000年にリリースされた待望の2ndアルバム。
ここにはもうかつてのcowpersの姿はない。
激しく荒々しい初期衝動を突き抜けたサウンドを展開。

テンポが速く英語詩の曲はない。
1stアルバムLOSTが好きな人には受け入れられないかもしれない。
ミドルテンポで曲も5〜8分台のものばかりで長い。
1stで気になったドラムもここでははっきりと成長の証が見える。
なんといってもツインギターの絡みがたまらない。
不協和音、変拍子、メロディというよりもウタといった方が適切だ。
そのウタの要である日本語の歌詞と絶叫するボーカルが胸に突き刺さる。

1stで手に入れたアメリカンハードコアな音楽性を
札幌にいながら独自の音楽性として消化していった
cowpersは明らかに前に進んだ。揺れながらも前に。

2001年12月5日の下北沢シェルターのライブにてドラムのHamanoが脱退。
このライブを見に行ったのですがこれまでにないくらい
vocalのGendoが喋っていました。
ドラムの脱退理由が家庭の事情とか言ってたような気がしました。
しかしこれでもかというくらい盛り上がったライブでした。
しかし残念なことに2002年に解散してしまいます。

その後のメンバーですが、GendoはSpiral Chord
Kazutomo, KomoriはDISCOTORTIONで活動してます。

彼らのアルバムも今後取り上げていきます。
cowpersについてはこの辺で終わります。
日本のアンダーグランドロックにおける重要なバンドでありました。

cowpers ;
Takebayashi Gendo : vocal, guitar
Takahashi Kazutomo : guitar
Komori Nozomi : vocal, bass
Hamano Naofumi : drums
| cowpers | 23:41 | comments(2) | trackbacks(0) |

cowpers - every little singles (1998)



1992年にデビューしてからリリースされたシングルや
コンピレーションに納められた曲目が一枚にまとまったのが
このアルバム。

過去のシングル
7 inch, Stunt Man, Him Kerosene, Metal Bowl
とコンピレーションの
Hard Core Ball, Cycle of the Moon
から12曲収録されてます。

初期作品、シングルなどということもあり
激しくインパクトの強い曲が多い。

それにしてもここまで完成度が高いと2ndアルバムかと思ってしまう。
初期衝動に北海道のカオスが一体となって、
混然とした世界観を加速させている。

音圧も申し分なし。
全然しょぼさを感じない。
恐るべきバンドだcowpersは。
聞いて、その凄さを体感してください。

cowpers ;
Takebayashi Gendo : vocal, guitar
Takahashi Kazutomo : guitar
Komori Nozomi : vocal, bass
Hamano Naofumi : all traps
| cowpers | 21:40 | comments(0) | trackbacks(0) |

cowpers - lost days (1997)



今日からまた90年代後半の日本のアンダーグラウンドロックシーンで
活躍したバンドを紹介していきます。

元々の土台はbloodthirsty butchersが作った。
彼らは北海道から上京してきたバンドであり、
メジャー契約を交わし数々のライブをこなした。
まだbutchersは紹介していないので、後ほどレビューします。

そして北海道から続々とインディーバンドが東京へやってくることになるのですが、
cowpersはbutchersの吉村氏がプロデュースにより1stアルバムをリリース。

FUGAZIから影響を受けたであろうハードコアな音楽スタイル。
ツインギター、絶叫して度々音が外れてしまうボーカル。
不器用だがその誠実で、淀みのない音がはっきりと伝わってくる。

ドラムが単調である点だけが気になるが、
ここに詰め込まれた熱いサウンドは聞くものの魂を揺さぶる。
疾走感の中にどこか北の大地特有の冷たい空気が流れ、
熱く冷たい息吹を感じずにはいられない。

捨て曲なし。
一曲目の"LOST"のイントロだけで鳥肌もの。
"CURVE 2"はまるでNAHTのように美しいバイオリンが響く。
"Out of Bunch"のようなIchimaki(bp, cotd)のボーカルを
フューチャーした曲もあり楽曲のバラエティは豊富だ。

日本人のバンドでここまでFUGAZIからの音楽性を受け継いだのは
その名の通りCOWPERSが先駆けだったのではないでしょうか。

cowpers ;
Takebayashi Gendo : vocal, guitar
Takahashi Kazutomo : guitar
Komori Nozomi : vocal, bass
Hamano Naofumi : all traps

Yoshimura Hideki : guitar on "days"
Ichikawa Makiko : vocal on "out of bunch", "days"
Ide Mami : violin on "curve 2"
| cowpers | 23:59 | comments(0) | trackbacks(1) |
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