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MAGAZINE - Secondhand Daylight (1979)



相変わらずジャケットが狂っているMagazineの2ndアルバム。
ギターとベースが素晴らしく、POPセンスも格段に向上している。
が、だがしかし、やはり変態なのだ。

前作同様オルガンの響きからスタート。
エフェクトのかかったベースとプログレ調のギターが絡み合う。
ミドルテンポで怪しさを引き立てます。
この緊張感がたまらなくかっこよい。

いきなり次の"Rhythm of Cruelty"でPOP。
"Cut-Out Shapes"は段々と盛り上がっていき、
後半でドラムとベースの刻むリズムが腰に来ます。
さらにHowardの狂気のボーカルで持って行かれます。
名曲。

"I Wanted Your Heart"
ここから一気にNew Waveっぽさが出てきます。
調子の外れたボーカルにGang of Fourのような
突き刺さるカッティングギター。

"The Thin Air"
唯一プログレっぽい。
SAXが美しい。

"Back To Nature"はNewWave色強し。
イントロのピアノの旋律は美しく、
徐々に盛り上がってくるギターとドラムと
キーボードのテンションの切れ具合が最高。
素晴らしいです。

なんちゅーバンドだ。
本当に最高。
25年後の今でも十分輝いているよ。

MAGAZINE are;
Howard Devoto: vocals
John McGeoch: guitar
Dave Formula: keyboards
Barry Adamson: bass
| MAGAZINE | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) |

Dizzy Mizz Lizzy - Dizzy Mizz Lizzy (1994)



MAGAZINEのライブアルバムと3rdは昨日注文したので、
今日はぐうたらけんじさんのリクエストもかねて
DIZZY MIZZ LIZZYの1stを取り上げてみます。

ここで恒例のバイオグラフィーを紹介。

デンマーク人のトリオ。
若干14歳(!?)でバンド組みます。

17、18歳の時に"The Danish Rock Championship"という番組で
決勝戦までいくも敗れた。

1993年、3回目の挑戦で見事グランプリ。
"Waterline"(アルバムのオープニングトラック)が入った
4曲入りEPを作成し、EMIと契約を交わします。
1994年にはこのアルバムを発表します。
このアルバムが国内で大ヒットとなり、
翌年にはヨーロッパツアー、果ては日本まで行きます。
(日本のみでライブアルバムも発売されました)

そして1996年のRoatatorに


写真を見るとどうやら左利きのようです。
天才肌のメロディセンスとリフのセンスがあります。

ただやはり私が聞いていて残念なのが
ギターのフレーズとボーカルのメロディがユニゾン
している部分があることです。
人によってはこれが好きかもしれませんが、
3人しかいないので是非ともギターは
別フレーズを弾いて欲しいなという気持ちが強いです。

しかしこのボーカルの能力は素晴らしい。
天性の声の持ち主。鼻にかかった声と抜けるようなハイトーン。

イントロのリフで全てが決まった"Waterline"、
"Barbedwired Baby's Dream"は新しいリフが誕生した!
と思いました。特に"Waterline"のリフはいつ聞いても新鮮。
でもBarbed〜の開始5秒くらいまでのイントロも殺人的に好き。

"Love is a Loser's Game"、"Silverflame"
と美しいバラードも最高です。

"Glory"は巷では大人気の曲です。
何が凄いかってサビのギターフレーズを歌いながら弾けること。
ちょっとサビの最後は演歌を想起させます。

個人的には"For God's Sake"が好きです。
淡々とした雰囲気から盛り上がっていくところが最高。
いつもこの「お願いだから(For God's Sake)」っていうのを
見ると、御神酒を連想しちゃいます。
神のための酒=御神酒・・・

全曲捨て曲なしというくらいPOPセンスが卓越。
リフの変態具合とメロディのPOPさが全く飽きさせない。
はじめて聞く人にはちょうどいいかも。

DIZZY MIZZ LIZZY are;
Tim Christensen: Guitar and vocals
Martin Nielsen: Bass guitar
Søren Friis: Drums
| Dizzy Mizz Lizzy | 23:21 | comments(2) | trackbacks(0) |

Tim Christensen - Secret on Parade (2001)



金曜にWindowsがぶっ壊れてOSの再インストールをしてました。
まぁデータ、プログラムは全部退避していたので問題なかったです。
みなさんも気をつけましょう。

まずWindowsのみのDriveを作る。
プログラムフォルダを別ドライブに移動。
(私の場合はProgramドライブがあります)
あとはマイドキュメントを別ドライブに移動
(マイドキュメントを右クリックでプロパティ→ターゲット→リンク先)
細かいところは環境変数とかありますが、ここでは省略。
というわけでデータのバックアップとWindowsのクラッシュには
十分な事前対策をしておきましょう。
私は何度も痛い目にあっているのでこうした方式にしました。

さて、本題。
Dizzy Mizz Lizzyのラストアルバムから5年の歳月が流れ、
フロントマンであるTimの1stソロアルバムが到着。

1曲目のイントロはまったくDizzy Mizz Lizzyっぽさがない。
だけど、1分半を超えたところでああ、やっぱりTimは変わっていないんだぁ
と安心です。曲調はアメリカっぽさというか、NIRVANAっぽさが滲み出てます。
淡々と曲が進み、後半にはストリングスも入り、Timのボーカルにも熱が入ります。
なんだかアルバムのラストナンバーを聞いている心地です。
ラストナンバーっぽい大層な曲を冒頭に持ってくることで
自分は変わったんだ!ということを宣言しているかのようですね。

Dizzy Mizz Lizzyっぽい曲もあれば、
ソロでしかできないようなPOPソングもあります。
このあたりのところはファンとしてはどうなんでしょうか。

鬱屈したような今日が多いです。
ここでマイナーコード主体の曲を吐き出して、
次のアルバムでは是非ともはじけてくれることを祈ります。

・アメリカっぽい
・ストリングス導入
というところがDizzy Mizz Lizzyとの相違点ではないかな。
| Tim Christensen | 11:51 | comments(0) | trackbacks(0) |

Tim Christensen - Honeyburst (2003)



ソロ2作目です。
Dizzy Mizz Lizzyさを感じるのは
日本盤ボーナストラックのみではないでしょうか。
アコースティックを重点においた曲が多いです。

私が気になったのはストリングスの音色。
いかにもシンセサイザーですといった風の音色で耳障り。

ギタープレイもDizzy Mizz Lizzyで多様したメロディラインと
被るようなギターはなく、シンプルなギターになっている。
コードの響きもスタンダードに近づいている。

確か以前私はメロディラインと被らないギターを弾いて欲しいと
コメントしましたが、あれがDizzy Mizz Lizzyたる所以であった
と今深く実感。あの奇妙な響きこそが最大の特徴だったのです。

私には消化不良に聞こえてしまったアルバムだが、
やはりきってのメロディメーカーであるTIMなので
"Whispering at the top of my lungs"、
"Don't leave me but leave me alone"
は壮大な曲に仕上がっています。

これからの活躍に期待します。
| Tim Christensen | 23:09 | comments(2) | trackbacks(0) |

THROBBING GRISTLE - 2nd Annual Report (1977)



23年ぶりのライブを12/3〜5に最後のライブを行った
元祖インダストリアルバンドTHROBBING GRISTLEの1stアルバムです。
通称スログリ。

"COUM Transmissions"というアート集団をやっていたGenesisとCoseyが
1976年にスログリを結成します。
そのアート性の高いライブは「病人」「文明破壊者」など呼ばれた。

インダストリアルバンドと聞くと、NINE INCH NAILSを想起するかも
しれませんが、スログリの音楽性はどちらかというとアンビエント。

シンセ、ギター、ベース、テープカット、など地獄の奥底から
ひっそりと「ひゅーる、ぴびぃぎぃぃぃ〜〜〜」と悪魔の
囁き声が聞こえます。真夜中に電気を消して聞くと危険。
死んだ婆ちゃんが迎えにきます。

ボーカルなんてあってないようなもの。
たまにエフェクトかかりまくって何か叫んでる。
ああ、この感じ日本のTaj Mahal travellersに近い。
ただひたすら自分たちのアートを追求する姿勢は尊敬します。

さらにこのバンドのCDを発売してくれたイギリスの音楽業界に感謝。
だってまったくPOPさのかけらもないバンドが売れると思う??
上の画像クリックして視聴してみて欲しい。
誰がこのCDを買おうと思うのか?
しかし、これが癖になる。

このCDは一種の踏み絵となる。
きっと人類の95%以上は受け入れられない。
それほど敷居が高い。
だが知れば知るほど聞かずにはいられない麻薬。

来日希望。
あああ、ライブ映像が見たい!!
来年にはライブDVDが発売されるらしいです。

THROBBING GRISTLE;
Genesis P-Orridge
Chris Carter
Peter 'Sleazy' Christopherson
Cosey Fanni Tutti
| THROBBING GRISTLE | 00:05 | comments(4) | trackbacks(0) |

THROBBING GRISTLE - 20 Jazz Funk Greats (1979)



こちらはスログリの3枚目のアルバム。
(2枚目は何故かまだ買ってないです)

ジャケットは有名な自殺の名所です。
そこで不気味に笑うメンバー。
実は裏ジャケットを見ると足下に死体が転がってます。
アートとしての狂気。

1stとは違いビートが刻まれている曲があるので聞きやすくなってます。
しかし、あくまでスログリとして聞きやすくなっているのです。
ここ大事。

あ、全くJAZZでもFUNKでもないです。

"Hot on the Heels of Love"、"Walkabout"
テクノの原点となるような曲。
ピコピコ。けっこうPOPです。

"Discipline (Berlin)"、"Discipline (Manchester)"
ラスト2曲。
やはりスログリはスログリだった。
アバンギャルド、ノイズ、インダストリアルが詰まった
緊張感溢れる曲に頭がおかしくなります。

スログリの中ではこのアルバムが一番POPではないでしょうか。
初めての人はこれから聞き始めた方がいいでしょう。
でも一回聞いただけで投げ出さないでください。
深夜に部屋を真っ暗にしてヘッドフォンで聴くのです。
これを一週間も続ければ発狂して精神病院送りになるかもしれません。

これであなたもスログリ中毒。

THROBBING GRISTLE;
Genesis P-Orridge
Chris Carter
Peter 'Sleazy' Christopherson
Cosey Fanni Tutti
| THROBBING GRISTLE | 23:25 | comments(2) | trackbacks(0) |

The Return of The Durutti Column (1980)



12/10〜12/12まで山梨の秘境に旅行に行ってきました。
寒さのせいで風邪をひいてしまいました。
急な気温の変化についていけずに体調を壊すことはよくあること。

そんなわけで私のヒーリングミュージックとして大好きなアルバム。
The Durutti Columnです。

クリーントーンで深いリバーブとディレイがかかったギターが
魔法のように幻想的で浮遊感のある美しいメロディを奏でる。
バックにはチープなリズムボックスのドラムが鳴っているけれど
それがまたこの音楽の儚さを引き立てています。

Vini Reillyが病気で療養中に突然閃き
このアルバムを1日で作ったと言われています。
(1979年リリースは全9曲)

1曲目"Sketch For Summer"は小鳥の囀りからリズムボックスが鳴り出し、
そこにViniの官能的なギターが絡むオープニングナンバーで
ばっちりと私の心をとらえました。

このオープニングナンバーは大学生のころに
リピートしてずっと聞いてました。
永遠に続くと思わせる天国の階段をゆっくりと
あがっていくような優しさに包まれます。

狂気と美しさをはらんだ曲を是非聴いてみてください。

The Durutti Column;
Vini Reilly: guitar and vocals
| Durutti Column, the | 23:23 | comments(2) | trackbacks(1) |

The Durutti Column - LC (1981)



昨日に引き続きThe Durutti Columnの2ndアルバムです。
1stとは違いViniのボーカルがフューチャーされてます。
今にも消えそうな囁き、儚い声ですがギターが歌っているので
ボーカルは楽器の一部として機能しています。

リズムも1stと比べて多少は変化しています。
ピアノもメインの楽器として使われることもあります。
それでも芯となる独特のギター音色、メロディラインは普遍です。

ここでバンドのHPのバイオグラフィーを見てみましょう。

俺は2ndアルバムの計画なんて全くなかった。
ある日、Bill Nelsonが4トラックMTRを売ってくれた。
それからギターを弾いてドラムを打ち込んだ。
計5時間でアルバムのレコーディングが終わった。
それからBruce Mitchellと一緒にスタジオで2時間ミックスしたんだ。


5時間でこのアルバム作っちゃったのかよ。
1stよりもさらにメロディアスに展開される曲に
もう天にも昇る極上の美しさを感じます。
(あ、Bill Nelsonもかなりよい作品を出してますので
 今後レビューしたいと思います)

"Sketch For Dawn"、"Messidor"、"Never Known"、"The Missing Boy"
名曲がここに溢れています。

My Bloody Valentineなどのシューゲイザー、
Tristezaなどのインストロックが好きな人にはたまらない名盤でしょう。

The Durutti Column;
Vini Reilly: instruments and vocals
| Durutti Column, the | 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) |

MAGAZINE - The Correct Use of Soap (1980)



2ndはジャケットにも表れていたように
混沌と緊張感を全面に出したアルバムだった。
この3枚目ではよりPOPになったMAGAZINEの姿を見ることができる。

相変わらずベースラインはFunkyでいい味出してる。
Johnのギターはよりシンプルに。

A面の曲はテンポの早めな曲が並んでいます。
"Because You're Frightened"は特に疾走感があります。
が、やはりMAGAZINEサウンドを聴かせてくれるのはB面。

SLY & THE FAMILY STONEの"Thank You"のカバーをしているが、
この怪しさはもうMAGAZINE節で一杯だ。

"Sweatheart Contract"はまさにMANSUNな曲(って逆だけど)
どこかコード進行がおかしいメロディが小気味よいPOPさと
合わさると気持ちよくなってしまう。

"Stuck"はNew Wave色全開。
JohnのFunkyギターを堪能してくれぃ。

ラスト"Song from Under the Floorboards"
バンドの混然とした風景が淡々とした演奏の中に見え隠れしてます。

緊張感と引き替えにPOPさを手にしたMAGAZINE。
このアルバムを最後にHowardは脱退してしまいます。
脱退後はあまりぱっとせず、90年には音楽活動を離れて
写真図書館員(photo librarian)になって現在に至ります。

明日はライブアルバム"play"をレビューしてMAGAZINEを終了します。

MAGAZINE are;
Howard Devoto: vocals
John McGeoch: guitar
Dave Formula: keyboards
Barry Adamson: bass
John Doyle: drums
| MAGAZINE | 22:11 | comments(1) | trackbacks(0) |

MAGAZINE - Play (1980)



1980年9月6日にオーストラリアのMelbourne Festival Hallで
行われたライブを収録したアルバムです。

ギターがJohnから元Ultra VoxのRobin Simonに変わっています。
Robinに変わってからの曲はないのですが、
ギターの感触はよりエフェクトが強くなっています。
John特有の変態さをあまり感じないのが残念。
でもギターの音色で怪しさを表現しようとしているのがわかります。

このアルバムを聴いているとMAGAZINEはライブバンドだったことが
よくわかります。あ〜ライブが見たかった!!

ネットを調べてみたらDevotoのインタビュー記事があった。
いつのインタビューかは不明だけど音楽業界を引退してからのもの。
でもBuzzcocksのことばかり聞いていてMAGAZIEのことは一秒も触れていない。

音楽業界から引退したのは自分の生活をまともにしたかったから、
とう風に回答してます。これだけ偉大なアルバムを作ってくれたんですから
あまり文句は言えません。ありがとうと言いたいです。

1stが発売されてから25年以上たちますが、
MAGAZINEのアルバムはリアルタイムに私の心に響きました。
今年の最後にこのバンドに出会わさせてくれてありがとう。
これだから音楽を聴くのをやめられない。

MAGAZINE are;
Howard Devoto: vocals
Robin Simon: guitar
Dave Formula: keyboards
Barry Adamson: bass
John Doyle: drums
| MAGAZINE | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
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