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Common - Can I Borrow A Dollar ? (1992)



前回はTOOLでしたが、今日からはCommonです。
ダークでヘヴィなロックから洗練されたHIPHOPです。
私自身COMMONのことをよく知らないので
ここで簡単なバイオグラフィーを紹介します。

元ネタはこちら
適当に翻訳してますので、誤訳はあるはずです。
本日はその1/4を紹介します。

COMMON(元々はCommon Sense)は90年代のアンダーグラウンドラップに多大な影響を与えた。大衆的なギャングスタラップが全てを消し去ろうとしていたときに洗練された詩を保ち続けた。彼(Lonnie Rashied Lynn)の教養、知性、素早く繰り出されるライムと政治的思想は流行には馴染みがない。しかし彼は献身的な観衆に支持された。90年代後半にはアンダーグラウンドムーヴメントがオルタナティブラップのリバイバルがあり、Commonは認知され始めた。評論家によってのみ彼のアルバムが賞賛されただけではなく、メジャーレーベルと契約をすることができた。そして今までになくらい注目されることになった。


そんなCommonの1stアルバムです。
1stアルバムということで多少の荒々しさが感じられます。
何が他のHIPHOPアーティストと違うかというと、まずはバックトラックの美しさです。
またノスタルジーを感じさせるレコードのような擦り切れる音も美しさに拍車をかけてくれます。
"Penny for My Thoughts"で始まるジャジーなピアノとブラックなドラム。
"Take It Ez"、"Tricks up My Sleeve"のメランコリックで美しいトラック。

次なるアルバムが非常に楽しみなCommonでした。

Common ;
Lonnie Rashied Lynn
| Common | 22:56 | comments(0) | trackbacks(0) |

Common Sense - Resurrection (1994)



2枚目です。
1stで私の歯切れが悪かったのはあまり気に入ってなかったからです。(ヲイ)

しかし、この2ndアルバムの"Ressurection"は良いです。
なんといってもメロウな部分がよりはっきりと現れ、
さらには音質がクリアになって音に対するこだわりが伝わってくるからです。

"Resurrection"のタイトルトラックのピアノの旋律、
続く"I Used to Love H.E.R."はギター、ドラム、ベース、エレピの響きから
音へのこだわり、音質の良さがわかります。
"chapter 13"のホーンも心地よく響き、リズミカルなライムとの相乗効果が良いです。

バイオグラフィーの紹介第二弾です。

CommonことLonnie Rashied LynnはHIPHOPシーンが発展していないシカゴ南部に生まれた。それにもかかわらず、彼は自分の能力を信じ、Common Sense(良識)としてSource Magazineの新人コンテストに勝利し、最初のブレイクを掴んだ。Commonは1992年に"Take It EZ"のシングルでデビューを飾った。そして"Breaker 1/9"、"Suol by the Pound"と続くシングルでHIPHOP界での名声を確立した。しかし何人かの評論家は批判的だった。
Common Senseはそれ以降Ruthless RecordsでResurrectionをリリースする。このアルバムでアンダーグラウンド界で最高の作詞家としての名声を手に入れた。"I Used to Love H.E.R."はIce Cubeとの確執を招いたが、HIPHOP界の衰退についての示唆が魅力的である。さらにCommon Senseは同名のスカバンドに訴えられたため、名義をCommonに変えた。そのとき彼はシカゴからブルックリンに転居していた。


ここで作詞が素晴らしいと触れられています。
歌詞を引用しようと思いましたが、長いのでやめます。
見たい人はこちらです。

歌詞を読んでいくと恋愛物かと思いましたが
最後の最後でHER=HIPHOPってことがわかって、
ああそういうことね。(ネタバレ)

10歳の頃少女(HIPHOP)と出会ったところから始まり
彼女(HIPHOP)がL.A.に出て行って
金、セックス、ドラッグを知りどんどん駄目になっていく様を
激しく切なく歌っています。
過激な内容ですが、あくまでサウンドはシンプルで美しい。
それがCommonの魅力となっているのです。

現在世に出ているJazzyなHIPHOPの原点とも言える作品なので
一度聴いてみてください。

Common ;
Lonnie Rashied Lynn
| Common | 00:53 | comments(0) | trackbacks(0) |

Common - One Day It'll All Make Sense (1997)



Commonの3枚目のアルバムです。
前作のメロウな雰囲気をそのまま加速させて、
今度は豪華ゲスト陣によってポップさを際立たせています。

1997年に「One Day It'll All Make Sense」をリリースします。インテリジェンスHIPHOPの復活のために著名なゲストが参加しています。Lauryn Hill, Q-Tip, De La Soul, Erykah Badu, Cee-Lo, and the Roots' Black Thought。このアルバムはマスコミの間でも評価が高くなり、著名なゲストとして数年間スポットを浴びました。Pete Rockの「Soul Survivor」、新しいHIPHOPムーヴメントの水準となったMos Def and Talib Kweliの「Black Star」、The Rootsの「Things Fall Apart」にゲスト参加してます。Commonはインディーラップ界の中心人物であるRawkusと一緒に"1-9-9-9"にも参加している。


どうやらCommonとErykah Baduは付き合っているらしいです。
「2人の関係は、恋人とか夫婦の関係を超えている大きなもの。
すごく大切な何かを人間として共有し、一緒につくりあげていく。そんな間柄」
とErykahがコメントしてます。

ギラギラしたHIPHOPとは違いその洗練されたメロディと
深い歌詞に共感を集めているCommonです。
そのセンスの良さはジャケットにも表れています。
今回のジャケットは子供の頃の自分と祖母が写っている写真です。

個人的にはこういった知的なアーティストに対する
反抗心を燃やすギャングスタ勢も悪くはないと思います。
Ice Cubeは前作の件からWestside Connectionを発足させたし、
HIPHOP界の活性化にはなっています。

The RootsとCommonはインテリジェンスHIPHOPの2台巨頭ともいえるでしょう。
そのCommonの一つの到達点がこのアルバムに凝縮されています。
密度の濃いサウンドに耳を傾けてみましょう。

Common ;
Lonnie Rashied Lynn
| Common | 22:16 | comments(2) | trackbacks(0) |

Common - Like Water For Chocolate (2000)



先週は旅行三昧だったのでアップができませんでした。
てなわけでようやくCommonの紹介の続きを。

バイオグラフィーの紹介の第4弾。
これで終わりです。

CommonはメジャーレーベルのMCAに移籍しました。Rootsのドラマーをプロデューサーに迎えて次のアルバムが作成されることになった。「Like Water for Chocolate」は2000年に発売され、MCAのプロモーション力もあり、今まで発売されたどのアルバムよりも成功を収めた。今回のゲストはMacy Gray, MC Lyte, Cee-Lo, Mos Def, D'Angelo, ジャズトランペッターのRoy Hargrove, and Afro-beatのスターFemi Kutiが参加しています。シングルの"The Sixth Sense" と グラミー賞にノミネートされた"The Light" はラジオでオンエアされ莫大なリスナーを獲得しました。その成功により彼は次にMary J. Bligeの「No More Drama」に参加し、2002年の12月には「Electric Circus」を発表するのです。


このアルバムは超豪華ゲスト陣を結集して作成されています。
しかし、しかしです。
よくトリビュートしてありがちな、ただ参加しているだけという
ところからは一線を画しています。
ゲストの魅力を十分引き出すだけではなく、
Common自身の才能も倍増させ曲のクオリティが格段に上がっています。
Commonの頭の中にはきっとコラボレートする必然性があったに違いない。

アルバムで聞ける曲のバラエティの豊富さには脱帽するしかない。
音が違うのだ。音の節々に感じる緊張感。
その緊張感の隙間をついて繰り出されるCommonのライム。
もうただのHIPHOPのアーティストではない。
音楽界全体から見てもCommonの作品は尊敬されるべきものになった。
歴史に導かれたHIPHOP界に燦然と輝く金字塔。

Common ;
Lonnie Rashied Lynn
| Common | 21:33 | comments(0) | trackbacks(0) |

ISIS - Celestial (2001)



TOOLのレビューをしたときにMarineさんから
ISISを紹介していただいたので聴いてみました。
まずは簡単なバイオグラフィーを。

「Mosquito Control」と「The Red Sea」のEPを発表した後、ISISは1stアルバムとして2001年に「Celestial」をリリースしました。驚くべき作品である「Oceanic」は2002年にリリースされ、その年のイギリスのメタルマガジンTerrorizer誌の年間ベストアルバムに選出された。アメリカ、ヨーロッパ、日本ツアーをMelvins, Mogwai, Dillinger Escape Plan, Dalek, Fennesz, Neurosis や Napalm Deathと回り、ISISのライブパフォーマンスが認められ、2004年のAll Tomorrow's Party(Mogwai主催)に参加した。最近ではロサンゼルスにあるMuseum of Contemporary Artにアバンギャルドメタルの先駆者としてISISの名声が証明されている。


非常に重厚なサウンド。
低音のディストーションギターが炸裂する。
ボーカルも楽器の一部として、絶叫する。
静と動の区別はあれども、陰と陽ではなく、圧倒的名陰のパワーを感じる。

メタルかと言われれば、そうかもしれないがISISには歌がない。
インストバンドのように、あくまで楽器が主体で曲が構成されている。
必要なのは歌ではなく、このサウンドをさらに厚くするためのシャウトだ。
ポストロックのような佇まいで轟音サウンドを操るバンド。
それがISISというものではないでしょうか。

個人的にはバキバキした曲よりは"Collapse And Crush"のような
空間をうまく使った曲が好きです。

ISIS ;
A. Turner - vocals, guitars
A. Harris - drums
J. Caxide - bass
M. Gallagher - guitars
B.C. Meyer - electronics, guitars, vocals
| ISIS | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |

ISIS - Oceanic (2002)



さて、絶大な評価を得たISISの2ndアルバムです。
前作の歪んだ世界観から確実な進化を遂げた。
ディストーションだけが緊張感を増すものではなく、
単音やアルペジオ、白玉、休符がさらなる緊張感を増大させる。
それらの音楽的成長が伺える名盤だ。

ここまで極限に張り詰めた緊張感の中で爪弾かれる美しいメロディ。
そしてデス声で発狂するボーカル。
ノイズにまみれた混沌がこんなにも美しいものかと再認識させてくれる。
初めてこのジャンルを聴く人には衝撃を与えるかもしれない。

個人的な趣味ではまだディストーションが多いように聴こえます。
もしくは歪ませるところは限界まで歪ませちゃったほうがいいのかな。
Godspeed You Black Emperor!やMogwaiにも通ずる美しい世界が待っています。

バイオグラフィー第2弾

Oceanicのツアー中に12インチのリミックスシリーズをリリースします。Mike Patton (Tomahawk, Fantomas), Justin Broadrick (Jesu,元Goldflesh), James Plotkin (Khanate, 元O.L.D), Thomas Koner, Ayal Naor (27), Fenneszが参加しています。2004年には3枚目のアルバムPanopticonを発表する。


ラストナンバーの"HYM"にはかなりもって行かれます。

ISIS:
Aaron Turner - vocals, guitars
Aaron Harris - drums
Jeff Caxide - bass
Michael Gallagher - guitars
Bryant C. Meyer - electronics, guitars, vocals
| ISIS | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0) |

ISIS - Panopticon (2004)



ああ、もうやばい。
これだよ、これ。
俺の聞きたい音楽はこれ。

1st、2ndと少し違和感があったけど、
この3rdアルバムPanopticonはまさしく世界を揺るがすアルバムだ。

Panopticonって「円形刑務所」だって。
よくわからんから調べてみたら、こんなんだった。
CDのジャケットが航空写真なんで、この地球がPanopticonとでも言いたいのでしょうか。

そんなことはどうでもいいです。
前作よりも私の好みの通りにディストーションが減り、
さらに巨大なスケールで展開される曲目。
そしてスローテンポの中に潜む、恐ろしい緊張感。
何よりも甘美に響くギターの切ないメロディ。
鳥肌が立ってきて、感動のあまり涙さえ出てきます。

とんでもないバンドだ。
なんと2月に来日してたし。
行けばよかった。
絶対次のライブは行く。
Marineさん紹介してくれてありがとう。

ISIS:
Aaron Turner - vocals, guitars
Aaron Harris - drums
Jeff Caxide - bass
Michael Gallagher - guitars
Bryant C. Meyer - electronics, guitars, vocals
| ISIS | 23:00 | comments(6) | trackbacks(2) |

bluebeard - bluebeard (2001)



今日からは私が足繁く下北沢シェルター、新宿ロフトになどの
ライブハウスに通っていた1999年〜2001年くらいの
日本のアンダーグランドなロックバンドを紹介します。

まず一発目はbluebeared。
多分一番聞きやすいバンド。
残念ながら7inchを2枚とアルバム1枚を残して
解散してしまったバンドです。

アルペジオとオクターブ弾きとミュートギターの絡み合い、
うねるベース、ヨーデルのように伸びる特徴的なボーカル。
ミドルテンポで駆け抜ける爽やかな風のようなエモーショナルロック。
8曲入りのアルバムですが、全曲捨て曲なし。
なんといっても特徴的なのがどこまでも伸びていくボーカル。
そして四季を感じさせてくれる珍しいバンドでした。

2000年に初めてライブをみて衝撃を受けた記憶があります。
ライブ後にはレコードプレイヤーも持っていないのに
7inchのシングルを購入して、友達の部屋に押しかけ何遍も聞いた。
このアルバムが出る時にはもうすでに解散するとの話が出ていたので
アルバムを購入後、CDライナーに載っているメールアドレスへ
感想を送り、ボーカルのTakahashiから返事ももらいました。

現在TakahashiはAs Meiasというバンドを組んで活動中。
ギターのGeorgeはバンド解散後はNahtに所属。

日本のインディーロックシーンにおいて
多大な影響を及ぼしたであろう素晴らしいバンドです。
どうやら今は廃盤なようで、Unionとかで見つけたら即買い推奨。

bluebeard ;
Takahashi Yoshikazu : vo, gt
Stanley George Badman : gt
Togawa Takumi : bass
Tsurusawa Shimon : drum
| bluebeard | 22:52 | comments(2) | trackbacks(1) |

NAHT - NARROW WAYS (1999)



衝撃のNAHTデビューアルバム。
日本におけるエモの歴史的金字塔を打ち立てた。

最も特徴的なのはSEIKIのギターワークだ。
ハーモニックスと単音スライドアルペジオ奏法(なんじゃそりゃ?)が
メロディアスでかつ、緊張感を醸し出しているのだ。

思わず熱いコブシを振り上げたくなる"Myself Broke Into Pieces"
ギターのチューニングを表現した"F.A.C.G.B.E."
このハーモニックスをやるにはこのチューニングでなければいけません。
ラストの"Real Estate"は圧巻。
もちろんSunny Day Real Estateにインスパイアされて作成された曲です。

疾走感と緊張感の中に煌くメロディ。
SEIKIの魂の叫びが美しい旋律に乗せて響き渡る。

このアルバムを発表した後ギターのYAGIが脱退。
その後バイオリンのYASUKOが加入。
NAHTの音楽性は新たなる方向へと向かっていくのであった。

ちなみにベースは2000年までNINE DAYS WONDERに参加してました。
こちらのアルバムはベースがとんでもないことに。

NAHT ;
SEIKI : vo, gu
TAKAHIRO : drums
YAGI : gu
HADA : bass
| NAHT | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |

NAHT - the spelling of my solution (2000)



そんなわけでギターが脱退してバイオリンが加わり、
定期的にライブを重ねてバンドとしての成熟度を上げてきた。
数々のオムニバスに参加、多くのアーティストからの尊敬を集め、
遂に2000年にメジャーレーベルのTOY'S FACTORYから2ndアルバムをリリース。

こうしてバイオリンと共にSEIKIのギタープレイを聞くと
彼のギタープレイはバイオリンのようなフレーズだったのか、
と特徴的であることを改めて認識。

曲調は1stに比べると落ち着いた曲が増えた。
特に"either way you want"と"as karma goes"が珠玉。

"i disperse"はNAHTらしさで爆発している。
バイオリンと化したギターと疾走感溢れるメロディ。

落ち着いた曲も悪くはないけど、私にはしっくりとこない。
疾走感で突っ切って欲しいわ。

2002年bluebeardが解散した後にはギターのGeorgeが加入。
さらにダイナミックなサウンドを展開していたので
新譜が楽しみだったのですがいつの間にか音沙汰がなくなってしまいました。

しかし、2005年の1/16にSEIKI、Tsuyoshi、Takahiroの
三人で復活ライブを行ったそうです。
残念ながらライブは見れなかったのですが
そのレポートは俺様傘下!!!さん、裏ピットグラフィックスさんのblogでレポートされています。
新曲を中心にやったそうなので、今後の活動がきになるところ。

Naht ;
SEIKI : vocal, guitar
Yasuko : violin
Tsuyoshi : bass
Takahiro : drums
| NAHT | 23:36 | comments(2) | trackbacks(0) |
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