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ゆらゆら帝国 - Sweet Spot (2005)



現在の日本におけるサイケデリックバンドの代表ゆらゆら帝国の
New Albumである「Sweet Spot」がリリースされました。

POPで激しい曲はなりをひそめ、ドラムとベースが淡々と
演奏している中をギターが狂ったメロディを奏でます。
路線は「ゆらゆら帝国のしびれ」に近いと思います。

70年代サイケデリックの深層を上手く汲み取って自分達なりに消化している。
コードはあまり使わず淡々と演奏をループさせている。
悪く言えば変化のない構成だが、ゆらゆら帝国でしか表現できない曲を淡々と
やっているので飽きない。いや、"発光体"、"ズックにロック"を期待している人には
きっと期待外れも甚だしいアルバムかもしれない。

"2005年世界旅行"
これぞサイケデリック!!
バスドラ、スネアがなく、ハイハットとスティックのみのドラム。
コードを弾かないディレイ、リバーブのかかったギター、
フュージョンのように動き回るベース、
このチルアウト音楽としては素晴らしすぎる名曲。
ヘッドフォンで聞くと完全にやられます。
危険です。ドラッグミュージック。

どこだってすぐいけるんだ、この空は続いているんだ

"ロボットでした"
ドラムとベースと歌だけでなんとかなってしまう、
でもサイケデリックな雰囲気はゆらゆら帝国であることをこれでもかと主張する。

"急所"
"発光体"を期待している人には「来た!」とガッツポーズ。
ギターの不協和音的なスケール奏法が延々と繰り返され
気持ち悪いというか、変態としかいいようのない曲になった。
この気持ち悪いスケールが今のゆらゆら帝国で必要なパーツ。

"はて人間は?"
ツインギターの絡み方がゆらゆら帝国サウンドにより一層の深みを与えている。
ライブでは一本になっちゃうのが残念な曲です。

"Sweet Spot"
ピアノが入っているゆらゆらバラード。

"ソフトに死んでいる"
聴いちゃだめです。
頭が狂います。


ロックを期待してはいけません。
サイケデリックですよ。

ゆらゆら帝国 ;
坂本慎太郎:vo, gu
亀川千代:ba
柴田一郎:dr
| ゆらゆら帝国 | 23:50 | comments(5) | trackbacks(3) |

Vince Watson - Sublimina (2005)



ひっそりと静かに流れるテクノ。
聞いていて飽きないテクノ。
一つ一つの音が美しい。

デトロイトテクノのような曲もあれば
アンビエントっぽいのもあります。

決して踊れるわけではないけど
朝を迎える前の深夜3時過ぎに聞くと
えらい高揚感が出そうなアルバムです。

下記サイトで視聴可能ですので、
そんな音楽を探している方はどうぞ。

視聴する

補足
私自身このアーティスト全然知らなかったので調べてみました。

他の名義では以下のものがあるそうですが、
全く知りません。

10年以上のキャリアを持つベテランDJさんということです。

DJ Psycho
The Headhunter
The Maniac
Nico Awtsventin
The Orange Project
Technosis
V-Phorms


Vince Watson ;
| Vince Watson | 23:17 | comments(2) | trackbacks(1) |

Mice Parade - Bem-Vinda Vontade (2005)



The Dylan Group のドラム Adam Pierce が始めたソロプロジェクトが Mice Parade だ。
ドラムだけではなく、ギターやシンセサイザーなど数多の楽器をこなす天才肌。
本作で5枚目のアルバムですが、本blogでは初紹介。
(旧作もアップしますよ・・・いつか

まあやっぱり私はドラムに惹かれてしまうわけで、
Adamが創る独創的世界にずっぽりとはまってしまう。

どんな音楽かというと、
アコースティックギター、マンドリン、バイオリン、などと
うるさくない軽快かつ複雑なドラムがこの世の最果てで音楽を鳴らしている。
この辺の天国のような遠いところから響いてくる音楽というのは
どうしてこんなにも気持ちの良いものなのでしょうか。
最近のハラカミもそうでしたがあまりにも美しすぎてたまりません。

ほんとあまりの美しさに泣けてきます。

Mice Parade ;
Adam Pierce : dr, gu, syn, vo, etc...
Dylan Cristy : gu, vo, etc...
| Mice Parade | 09:36 | comments(0) | trackbacks(0) |

manual - azure vista (2005)



Mice Parade とは別の世界から美しく幻想的な最果て音楽を届けてくれる。
それが今日紹介する manual だ。

1stアルバムの「Until Tomorrow」がお気に入りでした。
今作は方向性が変わっております。
エレクトロニカからシューゲーザーへと。

The Durutti Column + My Bloody Valentine といったところか。
抑揚のないリズムにディレイのかかったギター、遠くで鳴ってるシンセ、
ダメ人間が部屋に引きこもって悶々と理想を追求してできた妄想の世界。
何も穢れが無く、クリスタルパレスのような儚さと美しさを表現しています。

それにしてもドラムの音といい、ギターの音、ベースの音、全てが80年代を彷彿とさせる。
manual の中では時代が凍り付いてしまったかのようだ。

終わらない夢を見るのもまた一興。

manual ;
Jonas Munk
| Manual | 23:45 | comments(0) | trackbacks(2) |

manual - Until Tomorrow (2001)



今日紹介するのは1stアルバムのUntil Tomorrowです。
新作はシューゲイザーでしたが、1stアルバムはエレクトロニカです。

リズムも複雑で無機質なビートを刻みます。
そこにアコースティックギターやアンビエント風シンセ、
ストリングスが絡んでくるいわゆるオーソドックスなエレクトロニカです。

しかし、ただのエレクトロニカではありませんでした。
牧歌的かつ幻想的な世界観を、彼の夢見た世界観を余すことなく表しています。

昔は寝る前によく聞いてました。

まさかこれを作ったアーティストがシューゲイザーをやるとは、
やはりどこか根っこで繋がっているんでしょうか。

Jonas Munk のインタビューがあったのでちょっと見てみました。


昔(14-15歳くらい)はヘビーロックのバンドをやっていた。
世界のどこかには素晴らしいヘビーロックのレコードがあると
思っていたけど、どこにもなかったよ。
好きなCDはTalk Talkの「Spirit of Eden」
完璧な音楽だね。
その他好きな音楽はSimple Minds, Japan, David Sylvian, Eno, Cocteau Twins など。
Brian Eno の音作りは影響を受けている。
U2も好き。
(そういえば新作はU2っぽい曲もあったな)

やっぱり80年代大好きっこなんですねw

ってこいつこのアルバム出したときはまだ18歳くらいだよ!!

manual ;
Jonas Munk
| Manual | 22:45 | comments(1) | trackbacks(2) |

FRICTION - 軋轢 (1980)



リマスタリングされて今年発表された軋轢。
LIVE '79の数ヵ月後に録音、発表されたこのアルバムは今も
日本のロックシーンに多大な影響を与えている。

LIVE '79が圧倒的な熱量とカタルシスを
もたらしたのは言うまでもない。

RECKのベースが全然歪んでない。
ギターのボリュームが小さい。
そういった不満はあるでしょう。
それはLIVE '79にまかせましょう。

この軋轢ではそれらを感じることは少ないが、
音楽の斬新さ、実験精神がよくわかる。

このアルバムは時代を射抜いたクールさがある。
刀を居合い抜くような冷たいロック。
今の時代でも全く色あせない。
これがFRICTIONの普遍性なのか。

"I CAN TELL"なんかはLIVE '79
まったく違うアレンジで緊張感がすさまじい。

まいった。
圧倒的。

ぜひともLIVE '79と聞き比べてみてください。
交互に聞くとそのアレンジ、緊張感の違いが鮮明になります。

FRICTION ;
RECK : bass, vocal
TSUNEMATSU MASATOSHI : guitar
CHIKO HIGE : drums, sax
| FRICTION | 23:31 | comments(0) | trackbacks(2) |

MAE - Destination: Beautiful (2003)



非常に美しいメロディ、ポップソングを奏でる。
でも、時には変拍子だったりポストロック風だったり
かつ爽快感溢れるサウンドになってます。

特に一曲目の"Embers and Envelopes"は鳥肌ものの名曲です。
爽やかなメロディと伸びやかなボーカルがたまらない。
夏のドライブに聞いたら気持ちよさそう。

何よりも演奏がうまい!
洗練されたテクニックと誰もが虜になるメロディで
俺達を優しく包んでくれる。
ライブがみたいバンドだ。

全体的に捨て曲と呼ばれるものはなく、
曲調も似たような曲はない。
ポストロックにボーカルを乗せて
さらには必殺のサビのハーモニーまで搭載しちゃいました。

ほんと聞きやすいアルバム、バンドです。
難しいことを考えずにただメロディに身を委ねればいいのです。

センスの良い新人バンドでした。
明日は2ndアルバムを。


ここで最初の紹介なのでバイオグラフィーを。

始めはDave Gimenez と Jacob Marshall のプロジェクトだったが、レコーディングは Mark Padgett のスタジオで行われた。結局は2001年初頭に5人が集まった。その8ヵ月後 Mae は地元バージニアでライブをしていた。Movielife、River City High, Exitと一緒にツアーを回った。その過程で Mae はデビューアルバムのレコーディングをした。「Destination: Beautiful」は2003年の初頭にリリースされた。ツアー中に Matt Beck が辞め、Unsung Zeroesのギタリストになった。



MAE ;
Matt Beck : guitar
Jacob Marshall : drums
Mark Padgett : bass
Rob Sweitzer : keyboards
Dave Gimenez : vocals/guitar
| MAE | 01:57 | comments(1) | trackbacks(0) |

autechre '05 @ CLUB CITTA' KAWASAKI (2005/06/10)

マチュと一緒にカレー食って川崎の和民で焼酎一本空けてベロベロになった状態でオウテカのライブへと出かけました。

チッタは初めてでした。
うーんでかい。こんなところでライブやったら気持ちいいんだろうな。

でRob HallのDJ。
ブレイクビーツでガンガンに盛り上げてくれる。
上もののメロディが薄く、腹に響く無機質なビートに身を委ねます。
でも最後にかかってた曲はメロディもあり、高速の4つ打ちで最高でした。

続いてLFOのMark Bell。
ノイジーで爆音ビート。かなりうるさいです。
ディストーションがかかったバキバキのトラックに
4つ打ちが絡むのです。
20分くらい聞いてたら頭がおかしくなりそうだったので退散。
しばしロビーで休憩しました。

Autechre
眠気も絶好調な深夜1時過ぎ。
ライブハウスの照明が非常灯以外は落とされました。
真っ暗闇の中出てきたオウテカの二人。
無機質で狂ったブレイクビーツが爆音で鳴り響きます。

ガッ、トゥクトゥク、ビギギギギイ、ティカ!
ギリッ、ミギグゲゲゲ、キカカッカカ、ドゥドゥ!

お、踊れね〜
まあアルバムを聴いていて踊れないのはわかっていたのですが。
ここまで直球に踊れないとは。

でも周りを見ると踊ってるのよね。みんな。
よく踊れるな、無理して踊らなくてもいいのに。

照明が落ちているのでほとんど周りが見えない状態。
もしかしてこれは「踊るな」というメッセージかもしれない。
真っ暗だから踊らなくても目立たないし、それでいいんじゃないか。
なんてことを考えていても足は疲れるし、頭はぼーっとしてくる。
耐えきれずに1時間ほど過ぎた辺りで退室。

歓声を送っていた奴らは本当にその歓声を上げたかったのか。
強引に6,000円分を楽しもうとしたのであろうか。真意はわからない。


その後マチュと漫画喫茶に行きました。
実は私、漫画喫茶に入ったことないのです。

いやぁ、オウテカのライブよりもおもしろかった。
最強伝説黒沢ホムンクルスの二作品に衝撃を受けた。
素晴らしい。

黒沢についてはこちらのページを。

| Autechre | 01:05 | comments(0) | trackbacks(2) |

サンガツ & sim ニュー・アルバム・リリース記念ライヴ!@青山CAY (2005/06/12)

CDを聞いて行かねばと思ったのがWEATHERレーベルの
simサンガツのライヴ。

簿記試験、バンド練習と激闘の日でした。
青山CAYには初めて訪れました。
ライヴハウスというよりはレストランです。

18時過ぎ、ぼちぼち人が集まってきたところでsimのライヴが始まる。
電子音によるクリックが刻まれノイズとギターが音を形成。
そこにアバンギャルドでフンメルハー(?)なドラムが絡み合う。
このドラムが一番の衝撃。一体どうやって合わせているのかわからん。
ハイスピードでギターとノイズがぐちゃぐちゃになった瞬間は鳥肌もの。
どう展開されるが分からないドラムを見ると緊張感で張り裂けそうです。
また見たいバンドがひとつ増えました。
ライヴCD-Rが物販で売ってたので即購入。後日レビューします。

そしてこちらも初見、サンガツ。
ドラム二台とギター二本にベース。
エレクトロニカ風な映像に合わせてツインドラムが疾走。
絡み合う二本のギターはクリーンで美しいアルペジオとメロディを織り成します。
10分以上もある曲や2,3,3,2,3,3拍子で進行する曲もあり見応えがあります。

ただ一言言わせてもらうとしたらバー付近の客の喋り声で
どうしても世界に入り込めない。
無音部分が多く、休譜もメロディとして余韻を残しているので、
そこに笑い声や喋り声が交じって不愉快極まりない。
どれだけサンガツが音楽に対して真剣に取り組んでいて
音楽を聞かせようとしてもわざわざチケットを買った客の耳に届かない。
繰り返される無音と笑い声。
なんだかやるせなさに涙が出そうでした。
心半分しか聞くことが出来なかったけど素晴らしい音楽を奏でていました。いつか無音状態もしっかりと聞けるときが来るのでしょうか。
繊細ではかないバンドでした。

サンガツに新メンバーが増えました。
磯木淳寛氏(ベース・ミュージカルソーetc...)
DJ Peaky氏(ターンテーブル・ミキサーetc...)
| サンガツ | 19:27 | comments(0) | trackbacks(0) |

sim - LIVE02160315 (2005)

ライブ会場で売られていたCD-R 1000円です。
4曲35分なので割り安ですね。
タイトルは2005年の2/16と3/15のライブを収録したもの。

1.MOOL
2.UNT
3.0101
4.IMPRO 0216
(1〜3 grapefruitmoon 3/15
 4  無力無善寺 2/16)

ライブではMacを使っていたので今回見たライブとどこが違うんかな。
と思っていたら全然違っていました。
構成も勝手に変わってます。しかもドラムも。
毎回どうやって演奏の段取りを決めているんでしょうか。
かなり謎です。

曲は短くなっているような気がします。
このCD-Rでは6〜8分(最後の曲は15分)なんで
ライブではもっと長かったと思います。

でもドラムが本当にやばいわ。
特に4曲目"IMPRO 0216"@無力無善寺。
題名の通りきっとインプロなんでしょう。
めくるめくドラムの世界。

俺はこのドラムが好きだ!!
畜生、またライブにいくぞ!!

simを体験していないのはもったいない


気になる方はまずCDからどうぞ。

Next Live

7/10 下北沢ERA
7/24 三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
9/15 東京国際フォーラムB-7

sim ;
大島輝之 Teruyuki Oshima: guitar
大谷能生 Yosio Ootani: electronics, keyboards
植村昌弘 Masahiro Uemura: drums
| sim | 23:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
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